イントロダクション

INTRODUCTION

ノラは弁護士である夫ヘルメルに「大切に」され暮らしていた。

しかしある日、
ヘルメルの留守中に彼の部下クロクスタが訪ねて来たことから、彼女の状況は一変する。

クロクスタはその軽薄な態度から、
ヘルメルに疎まれ解雇される予定だったのだが、解雇を取り下げるようにノラから口添えしてほしい、と訴えてきたのだ。

嘆願を断るノラに対してクロクスタは、かつてノラがクロクスタから借金をした際に借用書のサインを捏造していたことをヘルメルに暴露すると宣言。ノラは困窮してしまう。
借金はヘルメルの為だったとはいえ、
捏造の事実をヘルメルが知れば、生活が破滅することは目に見えているからだ。

「あたしは、何よりもまず人間よ」


というノラの叫びが、令和の時代になっても響き続けるのです。イプセンが140年前に生み出した不朽の名作を、男7人で上演します。

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演出家から

札幌で活躍されてる演出家の方がたくさんいる中で、22歳のまだ未熟な私が、長く愛されているこの作品とどう向き合うか考えた時、
女性の社会自立のお話だからこそ、男性の俳優さんと一緒にこの作品を考えてみようと思いました。
作品は夫婦のお話です。女性が働くことが"おかしい"と思われていた時代、主人公ノラが夫ヘルメルとの関係に奇跡が起こることを期待します。結婚したことはないけれど、奇跡を期待するあの感覚はなんとなくわかる気がするのです。またそれは男女の関係だけではないと思うのです。私はこの作品を人形の話でも女性だけの話でもなく、人間のお話として上演してみたいと思いました。
7人の俳優と"面白い作品"になるよう、探求します。

演出・相馬日奈(弦巻楽団)

応援メッセージ

飛世早哉香(intheBox/Org of A)

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去年2019年の11月に、今回『人形の家』に参加している遠藤洋平さんと2時間15分にわたる2人芝居をしました。

あたり前なのですが
2人芝居なので、舞台上には2人しか居ません、2人しか喋りません。
見た人達は「絶対大変だったでしょ!」と声をかけてくれるんですが、実際のところ本番の舞台上で「大変」だと感じた瞬間は少なかったように思います。なぜなら相手役が遠藤洋平さんだから。

舞台上、そしてお客さんの変化を感じ取りながら、柔らかく、変わっていいく舞台。同じ脚本なのにまるで毎回違う、そんな事できる俳優って中々居ません。怪物ですよ、遠藤洋平さんは怪物くんです。

そんな怪物くんこと遠藤洋平さんが『人形の家』に挑戦するという。

しかも、キャストは全員男性。

それはもうびっくりしましたよ。だって私の『人形の家』のイメージは「弁護士ヘルメルの妻ノラが、一人の人間として生きていこうとする物語」
このイメージの言葉からも察することが出来るのですが、女性が男性の持ち物だった時代の話です。それを男性キャストで。
これは凄いことになるぞ、と思いました。
『人形の家』を女性ではなく人間の物語にする、それは社会的にはまるで「奇跡」なんだと思います。だってその時には女性も男性も関係なく一人の人間として捉えてるってことでしょう?

大正時代に日本で初めて上演されて、炎上した物語。
時を重ねて令和時代に札幌で、男性が全キャストをやる。

すっごいロマンがありますよね。

俳優陣も素晴らしい人たちばかりです。
きっと新しい作品になります、『人形の家』を知ってる人も、知らない人も是非劇場でご覧ください!

熊谷嶺(Spacenoid Company)

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信山プロデュースの2回目、『櫻井さん』に 出演させてもらいましたので、その時の思い出、また、深浦さんとの思い出があれば…とご依頼を受けましたのでこれを書いております。熊谷と申します。

まず、『櫻井さん』。あの現場の記憶の中でいの一番に浮かぶ思い出は、"本編に全く関係ないのに男子達が半ば無理やり練習させられたサイレントマジョリティー"なんですけども、まぁこの話はあまりにも関係ないので割愛するとして笑

信山プロデュースは、信山君が面白いと思った既成作品を札幌のキャストで上演するってユニットな訳ですから流石。本がやっぱりとても面白くって。

ここで注目すべき点は、信山君が選んだ本は現状、ことごとく面白いって事なんですよね。

一回目を見に行きましたが、いきなり市電公演をやってのけ、
二回目は出演し、三回目は通し稽古を拝見しましたが、やはり全て面白い。

ってことはつまり、四回目の今回も面白いに決まってますよね。

僕が、札幌の同年代で、勝てないな〜と思う俳優の一人である遠藤くんがこのユニットの皆勤賞であるのも、信山プロデュースは面白いと思う根拠の一つでありますしね。

で、今回主役の深浦さん。

深浦さんの思い出は話すと長くなっちゃうんでこちらも割愛しますけど、そもそも僕は深浦さんのファンでして。深浦さんが所属していた劇団の旗揚げから番外公演から全部観に行って、休止前の公演には出させてもいただいて。

脚本、演出、出演、全てを経つつ、
繊細さとダイナミックさを兼ね備えた怪優が主演な訳ですから間違いないですよね。

何度か共演させていただいておりますし、横浜に公演しにいった時はガチャポンで一緒にはしゃいだものですが、その無邪気さすらも深浦さんの魅力であると言えますからね。

ホラ。面白そうでしょ、人形の家。

熊谷、結構沢山観劇してるんですけど、
キャストさん見た感じ、素敵な俳優さん達取り揃えてますよ。

以前公演された相馬日奈さんの演出も、
評判良かったと聞いておりますよ。

ホラ。面白そうでしょ、人形の家。

思い出を言えって言われてたのに終始宣伝みたいな事をしてしまいましたが、

映画でも3部作は2が一番面白いとか言われがちな中、しっかり第3回公演も好評にした信山プロデュースですから、

今回も安心して楽しみに観劇していただけたらと思う次第です。

レッツ、人形の家!
今の時代だからこそ改めて観ていただきたい戯曲な気がします。

おすすめです。よ。

村田こけし(メロトゲニ)

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常日頃、「こうでなくては。こうあるべき。」みたいな考えや言葉に対して「うるせーな!」と思うタイプの私なので、きっとそういう「うるせーな!」の具現化なのだろうなぁ〜『人形の家』は。と思っている。

古典戯曲の好きなところは、言葉遣い、及びそこに至るまでの息遣いが、役者のそれとマッチする瞬間があまりにも不可思議で、ロマン空間になるところ。

そこから救い上げることのできる奥行きのあるメッセージや、数々の物語は最高。
鼻血が出そうになる。

イプセンは『人形の家』くらいしか、ちゃんと知らないんだけどね。

いや、だから恐らく「君のその考えは違う!」とか言われるのかな…。戯曲の解釈が違う!お前それ違うよ!とか。
ハイハイ!オッケー!それで大丈夫です!違うかもしれない!

ただ、私の中のノラはこうなのだ。

「うるせーな!もう、私の好きにさせろや!!!」

私の脳内ノラなら、絶対こう言うのだ。


信山くんから「応援メッセージをください!」と連絡が入る。

「私、信山くんに会ったことないよ?演出家の相馬さんとも会ったことないよ?いいの?!いいのね?!私でいいのね?!いいならやるよ!知らないからね!!」というテンションで引き受けた。

だから、このメッセージはなんていうか、あれなのだ。
会ったことのない人たちへの応援メッセージであり、最初の応援お手紙なのです。



信山プロデュース※4 『人形の家』の皆様

東京にいる私は、風の噂で信山プロデュースの存在は知っていました。過去にも面白い作品をたくさんプロデュースしていますね。

あの……もしかしてなんですけど………
「うるせーな!私の好きにさせろや!」みたいなことを、捏ねて重ねてぶち壊して、また捏ねて重ねて作り上げる、そんな作品を皆様にお届けするのが、この信山プロデュースなのではないですか…?!
そういったメッセージがあるのではないですか?!違いますか?!
…違うかな。本当に勝手ばっかり言ってごめんなさい。でもそんな雰囲気を感じております。


『人形の家』を男性だけでやるそうですね。
女性演出家の相馬さんが、モンスター俳優たちと。
超がつくほど面白そうです。

舞台や事象はどんな時も、畝りがあるほど面白いですから。
畝りのある空間をぜひとも。


春が早い街から、応援しています。

能登英輔(yhs)

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信山君から信山プロデュースに向けて何か言えと言われまして。
深浦君とか佐久間君との思い出とか語れと言われまして。

とりあえず深浦君はまあいいとして、佐久間君とは実は共演したことがないのです。
それでも佐久間君の人の良さというのは何故か札幌演劇界には知れ渡っておりまして。
明るくまじめでまっすぐ。
そんなイメージを持っております。
彼の演技は純粋でまっすぐなものが客席に飛んでくるという感じでして、非常に清々しい印象です。
これからたくさんのことを身につけてどんどん成長していくのでしょうが、まっすぐさを失ってほしくないなと思う反面、少し曲がった彼の演技も観てみたいと、僕みたいなひねくれ者は思ってしまいます。
ええと、深浦君はまあいいとして。

僕は昨年参加させていただいたんですが、信山プロデュースは毎年刺激的で意欲的な作品を上演しておりますが、信山君の努力や人柄がそれらを成功させているのだと思います。
信山プロデュースのこれからの活躍を期待しております。

最後になりましたが、今世の中は新型コロナの影響でイベントが続々と中止や延期になってきております。
非常に難しい問題だとは思いますが、そういったイベントで生きる力を得ている方々も多くいらっしゃいます。
感染拡大のリスクをしっかりと防いで、色々な方に力を与えていっていただきたいと思っております。
公演の成功、心からお祈りしております!!

あ、深浦君・・・は、まあいいか。

寺地ユイ(きまぐれポニーテール)

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イプセンの「人形の家」

演劇をやってる人ならみんな知ってるくらい有名な戯曲なのかもしれないけれど、恥ずかしながら今回の信山プロデュースで初めてこの作品を知りました。

コロナウイルス蔓延の影響で予定より1ヶ月延期になりましたが、いよいよ今週末本番を迎えます。

当初予定していた本番日に行われた通し稽古を観させて頂いた際「よかったら感想を交えて応援メッセージを下さい。」と言われたので、僭越ながら書かせて頂きます。

とは言え、私、こういう文章を書くのがほんっとに苦手で、書いたものをPCの中で寝かせて寝かせて、こんな本番ギリギリになってしまいました。信山くん、ごめんなさい・・・!

今回の作品には女性役4人と男性役3人の7人が出てくるんですが、俳優は全員男性です。
ふわふわニットやスカートを纏った女性役の方々。
違和感がない・・・わけはなく、割とガッチリ違和感があるんですよね。

残ってるというより、残してる、その違和感がどうなるんだろうと思って見ていたんですが、とりあえすキャッチーっていうところから入って、最後にはいい意味で気にならなくなって、私はこの演出とても好きでした。

翻訳された古典戯曲の独特な言い回しと、役と、俳優が、がっちり重なるというよりは絶妙な危うさで繋がっていて目が離せないあの感じ。
役の輪郭と俳優の輪郭は時々ピタリと重なるけれど各々がハッキリしていて、どちらの魅力もコチラにちゃんと届いてくる。

女役は女性が演じるよりシンプルにその人柄に触れられる気がしたし、男役の3人が彼らを一層女性にしている。
演劇ならではの面白さがそこにあって、観ながら大興奮しました。

こういうやり方している作品は他にもあると思いますが、今回のコレは見逃す手はないと思います。
例え好みに合わなくても、生で観て、興味深いと思います。
このような情勢ですが、不安を除けば、札幌の演劇を愛する多くの人に目撃して欲しいです。

2時間くらいの通しだったと思うんですが、物語の中で彼らの人生が大きく動くのを目の当たりにして、後半はずっと心の中で「ひえーっ」て言い続けてたし、終わった瞬間の第一声もため息とともにでてくる「ひえー・・・」でした。
女性の自立の話。でもこの話のおもしろさはそれだけじゃないな。
みんなは誰に感情移入して楽しむんだろう。

観てるあいだ夢中になっておそらく何回も口があいていたと思うので、マスクしててよかったです。笑

家に帰ってきたらどっと疲れていて、床に転がってしばらく反芻しました。
何も手につかず、夜遅かったのに肉を焼いて食べて、何度も深呼吸しました。

いい観劇でした。
だから、無事に劇場で、もっと沢山の方に見ていただけるよう祈っております。

劇場で本番見るの楽しみだけど、すごく胸を打ったあのシーンは正直もう二度とみたくない。
観たくないけど、観に行きたいなと思っています。

信山プロデュース、おもしろいねぇ。
初めての「人形の家」がコレで、私はよかったです。


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※4/1現在 コロナウイルスの感染者数は依然上昇傾向にあります。
ご観劇の際は、体調やエチケット等に配慮のうえ劇場に足を運んでいただけますよう、演劇に携わる者として、私からもお願い申し上げます。
遠方の方、体調がすぐれない方はクラウドファンディングでも応援できます。
https://motion-gallery.net/projects/np4ningyo/collectors